2学年 福祉学習〔12/4~18〕

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  養護教諭が中心となって計画し、オリエンテーション→講話と体験→まとめといった構成で授業を展開しました。

 まず、1年時の福祉学習で学んだ「ICF(国際生活機能分類)」の考え方をふまえ、どんな人にも、ハンディキャップがあることを再確認しました。
 その上で、パラスポーツ体験とNPO法人カムイ大雪バリアフリー研究所「チーム紅蓮」施設長の五十嵐真幸様の講話を通して、障がいや福祉の問題が自分自身にも起こりうることであり、また身近なところにあるという視点から、全ての人にとって普通の暮らしの幸せを実現するために、今後社会において必要な支援や生活で自分ができることについて考えました。
 「パラスポーツ体験」では、「車いすバスケット」か「車いすラグビー」の両方を体験し、「チーム紅蓮」の皆様から指導を受けました。生徒達は、いちはやく技能を習得しようと試行錯誤していました。また、体験を通して障がいの有無を超越したプロの選手の皆様がもつ技術の高さに感服している様子でした。
 一方、五十嵐様からはスポーツとの出会いや普段の生活での実体験などについて、講話をしていただきました。具体的には、自分の思いに反し実際にできなくて葛藤したこと、普段生活している中で周りの人にお願いしたいこと、パラスポーツとの出会いや活動を通して得たものなどについて、生徒達が臨場感をもってイメージしやすくなるよう配慮をしながらお話をしてくださいました。
 生徒達からは、「人によって考え方や感じ方が違ったり、障がいへの受け止め方やレベルも違うから、外見や思い込みだけで決めつけないようにすることが大切だと思いました。少しの工夫や支えがあることによってできることが増えたり、助けになることも多いと思うので困っている人を見つけたら声をかけてみたり、自分にできることを探していきたいと思いました。」「障がいがあってもなくても、人と話したり関わったりすることで社会と障がいの壁がなくなり、差別などがない助け合いのできる社会ができみんな幸せに生活できるのではないかと思いました。」といったさまざまな角度からの感想が聞かれました。

 昨年度の「春フェス」「福祉学習」からの系統的な学びが効果をもたらしていることも感じ取れます。この学習において、五十嵐様と「チーム紅蓮」様には、最後まで全面的にバックアップをしてくださいました。心より御礼申し上げます。