狂言ワークショップ〔6/28〕

 本校の3年生16人と2名の教員が同校体育館で狂言のワークショップに参加し、能楽師和泉流三狂言会(神奈川県)の指導を受けて演目「茸(くさびら)」と「兎」を全校生徒及び保護者・地域住民を前にして演じました。

 文化庁の学校巡回事業で6月28日に開催しました。最初に三宅狂言会が「盆山」を披露、その後、同会の狂言師が発声や謡を生徒たちに指導してくださいました。

 そして、生徒4名と教員1名で「兎」を、また、生徒12名と教員1名が狂言師と一緒に「茸」に挑戦。「茸」は、抜いても出てくるキノコを退治しようとした山伏が、キノコに襲われて逃げ出すという物語。生徒全員が手作りのお面をかぶってキノコ役を務めました。山伏が呪文を唱えるとキノコが膝を曲げながら歩き、会場を沸かせました。

 茸を演じた生徒や教員は、事前に本校にお越しいただいた狂言会の皆様から一度だけ指導を受け、それを踏まえて、自主的に一週間毎日昼休みに練習を重ねてきました。宗像ゆらさんは「ずっと同じ姿勢でいることは大変で緊張したが、みんなで合わせて声を出したりできて楽しかった」と語っていました。

 東旭川中央市民委員会・近隣の高齢者福祉施設・あさひやま学校運営協議会・市内の伝統芸能保護団体から、子どもたちの奮闘ぶりを一目見ようとたくさんの方が駆けつけ、温かい拍手を送ってくださいました。

 観覧した子どもたちも、予想を遙かに超える狂言の面白さに仰天していました。教員と共に汗を流しながら、1つの作品を成し遂げるために取り組んだことは、子どもたちにとって、忘れられない思い出となることでしょう。

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