3月7日(火),アウトメディア集会が行われました。
これは,広陵中生が,メデイアを使用するときにルールや
メディアに関わる標語コンクールの表彰式を行いました。
なかでも,生徒会本部役員が,メディアの使用に関わり,
その危険性だけでなく,大切にしなければいけないことを
生徒目線でしっかりと語られていたことに感動しました。
<最優秀賞>
・「SNS から SOS」
・「いつでも見れる画面より 今しか見れない 家族の笑顔」
・「ネット機器 あなたを危機に さらしている」
また,会長が宣言した「アウトメディア宣言」がとてもすばらしく,
感動しました。
特に,「広陵中生は,「家族を大切」にするために次のルールを
守ります」
では,「家族との時間をきちんと作る」などの宣言をしました。
その後,私からは,メディアに触れる時間についてのデータを紹介し,
現実世界での経験の大切さをお話ししました。
<一部抜粋>
さて,アウトメディアに関してのお話をするにあたって校長先生は,いろいろと調べてみました。
すると,面白いことが見えてきたので,そのことを君たちに紹介します。
今1年生は,データの活用の勉強をしているので,これから示すデータの分析については,あくまでも校長先生の考えです。
あるお医者さんの研究データです。
そのお医者さんは,1日にメディアに触れている時間が4時間以上の人を対象にした調査結果についてお話ししていました。
ここでいうメディアとは,ゲーム,SNSや動画視聴などを含めた時間のことで,令和4年度の生徒質問紙では本校の3年生は,4時間以上と答えた生徒がおよそ25%いました。これは,3年生の4人に1人という数です。
また,生徒アンケートからは,60%の生徒が2時間以上メディアに触れているという結果でした。
さて,このお医者さんは一日4時間以上メディアに触れている人のことについて,次のように分析しています。
仮に一日起きている時間が16時間(朝7時起床~夜11時就寝とすると)とします。
その中で一日4時間メディアに触れているとすると起きている時間の1/4は,メディアに触れていることになります。
つまり,起きている時間の1/4は,現実世界の体験をすることができないということです。
ここでいう現実世界の体験とは,
相手の顔を見てお話をする,運動をする,作業をする,字を書く,本を読むなど現実の世界での様々な体験を指します。
一見たいしたことのないように見えますが,これを,1年間つづけると,4か月,また,義務教育の9年間,続けたとすると,なんと2年以上も現実世界での体験をしていないということになります。
また,ここ3年間は,コロナの影響も受け,人と人との交流ができない状況も加わっています。
このお医者さんは,このようなことをお話ししています。
「人は,現実世界の体験が少ないと自分の気持ちを伝える言葉や相手の気持ちを感じる力が弱くなる。その結果,人との関係をうまく作れない,感情のコントロールがうまくできない,不登校やすぐキレる,理由のないいじめをしてしまう,人と会うことが怖くなるなどの状況を生みやすくするのではないか」
さて,この研究結果を君たちはどの様に考えますか?
人が人として生きていくためには,最低限度のソーシャルスキルが必要です。そのためには,メディアに触れる時間は少ない方がいいのかなと校長先生は感想を持ちました。