「平成25年度の教育活動を振り返って」
旭川市立聖和小学校長 中 谷 扶美子
春の日差しは日増しに強くなっているものの,学校周辺にはまだまだたくさんの積雪が残っており,厳しい寒さと降雪に悩まされた今冬を物語っています。今年度の聖和小学校の教育も本日が最終日となりました。
3月15日(土)には多くのご来賓の皆様,保護者の皆様のご臨席をいただき,第113回卒業証書授与式を挙行することができました。聖和小学校の伝統を受け継ぎ,新たな足跡を残してくれた5名の卒業生との別れを惜しみ,進学先の西神楽中学校での更なる飛躍を祈りました。聖和小学校で培った「未来に向かってたくましく生きる力」を中学校でも存分に発揮してくれるものと期待しています。
聖和小学校は市内の学校でも数少ない小規模校の一つです。教職員も前年度から3名減となり,いろいろな場面で御迷惑をおかけした部分があるかもしれません。しかし,私たち教職員はこの一年間,常に「規模は小さくても,子どもたち一人一人を大切にしたきめ細かな教育を,地域の大きな教育力を最大限に生かしながら推進しよう」と考えて過ごしてまいりました。
(1)学力向上のために,子どもたちが分かる授業を目指しました。
先生方が互いの授業を見合ったり,旭川市や上川教育局の指導主事にご来校の上,助言をいただいたりしながら校内研修を深めました。また,家庭学習や朝自習,長期休業中の学習などを充実させました。(家庭学習などのご家庭でのご協力・ご支援に感謝いたします。)
(2)自己表現活動の機会を増やし,言葉の使い方や話し方などの質の向上を目指しました。
「私の主張発表会」をはじめ,運動会・学芸会・卒業式,児童会活動など様々な場面で自分の思いを生き生きと伝える聖和っ子の姿をご覧いただきました。
(3)地域や外部の人材・施設を有効に活用させていただき,子どもたちに数多くの体験活動をさせることができました。
本物の体験からは本物の知識が身に付き,本物の言葉が生まれてきました。春の通学路清掃,人権の花運動への参加,川の学習,消防出前講座,親子キャンプ,カルビースナックスクール,消費者教育出前講座,NHKパネルシアター,ALTコール先生との外国語活動,毎月の自動車文庫,学校農園の世話・収穫,稲作体験,3度にわたって行われた千代ヶ岡小学校との集合学習,神楽獅子舞への参加,輝きの心コンサート,西神楽文化祭,聖和っ子まつり,ウインターサーカス,かんじきウォッチング。振り返りますと多くの皆さんにご支援をいただき,今年度の本校の教育活動は推進されてきました。
終わりになりますが,保護者の皆様,地域の皆様の深いご理解やご支援により,今年度の本校の教育を無事終えることができますことに職員一同,心より感謝を申し上げます。皆様の大切な宝物であります子どもたちの更なる成長のために,より一層の努力をこれからも続けます。今後とも皆様のご支援をお願い申し上げまして,平成25年度終了にあたってのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。