今年度、本校は文部科学省の「リーディングDXスクール事業」の指定校として、GIGAスクール構想に基づく1人1台端末の先進的な実践例の創出や調査・分析を目的とした取組を進めています。
今回は、春日井市立高森台中学校 小川 晋 教頭先生に模擬授業を、春日井市教育研究所教育DX推進専門官 水谷 年孝 氏に本校の授業参観及び講演を実施していただきました。
2年4組社会科「九州地方」の授業では、「九州地方の人々に影響力がある自然環境は何か」ということについて、写真や資料を根拠にして仮説を立て、意見の異なる人とのディスカッションを通して自分の考えを深めたり、整理・分析したりする活動を行いました。交流の時間には、「メリットとデメリットのどちらが大きいか」等、様々な観点について比較・関連付けしながら話し合う姿があちこちで見られ、学びの深まりを感じました。
講演では、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実や、情報活用能力の育成、ICT活用や校務DXの推進に向けた具体的な取組について、先進地域の実践例を紹介していただきました。
自己主導型の学びについては、学ぶ意義を理解し、自ら課題を見つけて学ぶ力、自己調整や主体的に学習に取り組む力が重要視されています。ICTは個別最適な学びや協働的学びのツールとして活用されており、情報収集や学習過程の可視化、他者の意見を取り入れる力を育むのに重要なものとなっていること、授業では学び方の指導や教材研究が強調され、情報を収集し、仮説を立て、自己分析することが推奨され、教師は生徒の学習を見守りながら支援し、学びの進捗を確認する必要があります。最後に学び直しの重要性と学び続ける姿勢が強調され、学びの過程での振り返りや成長の実感を大切にして指導を進めることをお話しいただきました。
今回も市内・市外及びオンラインから多くの先生方に参加いただき、実りの多い研修となりました。皆様お疲れさまでした。