今年度から緑が丘中学校区4校は、新たに生成AIパイロット校の指定を受け、旭川市教育実践推進事業と並行する形で、教育DXの推進に向けて研究を進めていくこととなりました。それに伴い、今年度も「緑が丘校区小中合同研修会」を実施し、実践交流や最新の教育情勢についての講義を通して、小学校同士の「横のつながり」や小中連携の「縦のつながり」を深めました。
前半は、「学習指導」「生徒指導」「ICT教育」「特別支援教育」の4つの小中混合グループに分かれ、自校での実践や実践上の課題などについて交流を行いました。「学習指導」グループでは、「確かな学力の育成」をテーマに、授業づくりや学級づくり、習慣づくりについて交流を深め、参加者からは「他校の先生方から学ぶことが多くありました。宿題一つとっても、やり方はさまざまで、自分の学級を見直すきっかけとなりました。」といった声が寄せられました。また、「生徒指導」グループでは、さまざまな特徴や特性のある生徒への理解、不登校児童生徒への対応や保護者との関わり方など、具体的な悩みを基に交流を深める様子がうかがえました。
後半は、授業改善のベースとなる「自己調整学習」を柱としながら、「個に応じた学習過程の充実」や、それに向けたICT活用の在り方、特に授業での生成AIの効果的な活用について理解を深めるため、合同会社LTS代表、学校DX戦略アドバイザーの 菅野 光明 様に講演を行っていただきました。
「自己調整学習」は、子どもが自分で学びの見通しをもち、学びに必要な情報を取り出し、情報を整理・分析したりして理解を深め、学び方を振り返って次につなげるといったさまざまな学習方略が重要であり、教師には学びの「選択肢」を増やし、子どもの学びを支えることが求められること、また、すぐに成果を求めるのではなく、日々の授業で学習の自己調整の基礎を育てることなどについてお話しいただきました。
生成AIの活用については、まずは校務での活用などを通して生成AIの特性を知るなど、教師が活用の「感覚」を身に付けるところから始め、職員室の「土台」ができたら「子どもの活用」へというように段階的に進めること、また、生成AIが答える仕組みを理解し、精度を上げるためにプロンプトの工夫を図ることなどの示唆をいただきました。
今回も、小中合わせて100名近い先生方に熱く語り合っていただきました。閉会アンケートでは、「新たな視点があり、『そうなんだ』という声が挙がっていて良かったと思います。」「昨今の教育のトレンドについて理解できた。明日からの授業実践に生かせそうなことがたくさんあってありがたかった。」など、ほぼ全ての先生方から「参考になった」「また参加したい」という回答をいただきました。
また、「特別支援学級の児童生徒が中学校から先、高等学校などの進学先を一覧表にして、将来どうつながるかを小学校と共有するとよいという話になりました。ぜひ、そうしていただきたいです。」「他の学校の小学1年生担任とチャットができて、『こんなことしました!』という情報を共有することで、互いに学び合えると思いました。」など、参加者自身から新たな提案がいくつも生まれたことも大きな収穫でした。
今回は、旭川市教育実践推進事業に関わる市内小中学校の先生方にも数多く参加していただきました。本研修会のように、市内のさまざまな地区で小中連携の輪が広がり、子どもたちの学びの向上が図られるよう、これからも横のつながりを大切にしていきたいと思います。参加された先生方、お疲れさまでした。
