今回は、研究授業を収録した動画を各自あらかじめ視聴し、それについての研究協議を行いました。授業は第2学年理科「生物のからだのつくりとはたらき」。ヒトの感覚器官、運動器官、それらを結ぶ神経系、反射について、実験を通して考察を深めることを課題として展開されました。
まず、研修部から協議のねらいや柱、進め方について説明がありました。
【協議の柱1 主体的・対話的で深い学びについて】
【協議の柱2 ICTの効果的な活用について】
協議はグループに分かれて行われ,ワークシートと付箋を活用しながら,柱に沿って成果と課題について意見が交わされました。
「実験が生徒の興味を引くものになっていた。」「知識を自分の生活と結び付けて考えさせたり、まとめたりすることで、『深い学び』へとつなげられていた。」といった成果の一方、「生徒から『なぜ早くなったのか』という疑問が出そうなので、それを基に課題を示しても良いのではないか(「問題」と「課題」を逆にしてみてはどうか)」等の改善点も挙げられました。
ICTの活用に関しては、「他の意見や考えを含めてまとめる活動が効果的であった。」「ホワイトボードを使うなど、ICTに縛られずに有効な手立てが取れていた。」等、「協働的な学び」につながるものであったという成果の一方、「自分以外の考えを見られるのは良い反面、考える時間を確保する必要もあるのではないか」等、生徒の思考時間の確保についての課題も挙げられました。
今年度の本校の研究の成果が現れ、さらなる授業改善に向けて参考になる授業でした。
学習指導案
校内研修⑥ワークシートまとめ
今回は「教科等横断的な『深い学び』の実現に向けた授業改善」について研修を行いました。まずはじめに、全体で「『令和の日本型学校教育』の推進のための情報化の動向」についての動画を視聴し、中教審答申で示されている「個別最適な学び」「協働的な学び」の実現に向けた教育方法の成果や、指導の改善点などについて理解を深めました。その後、「個別最適な学び」に関して、今後の授業改善(特に「深い学び」)にどう結びつけていくのか、具体的な実践についての展望を個人で考え、小グループに分かれて協議を行った後、全体交流を行いました。また「GIGAスクール構想の本質」に関して、各教科で育成を図る「情報活用能力」とのつながりについても、活発な話合いを行うことができました。
今回は6月から7月にかけて行ってきた「ICTを活用した1人1授業」のリフレクションを行いました。
様々な教科の教員で構成されたグループを4つ作り、各自で実践した内容を交流し合って、ICTの効果的な使い方について学びました。理科ではipadのカメラを使って生物の細胞分裂の様子を鮮明に捉えて提示したり、保健体育では運動の様子をペアで撮影し合って、それを見て動きの改善に努めたりするなどの活用の仕方が紹介されました。
普段は他教科との交流場面が少ないので、今回の研修で互いに様々な活用方法を学ぶことができ、大変有意義な研修にすることができました。
「学習場面に応じたICT活用事例」はこちらから
今回は5月に行った生徒による授業アンケート結果をもとに、昨年度のものと比較しながら成果や課題を話し合いました。
成果が見られた項目では「先生方は授業で、学習の見通しや手順を示している。」で「そう思う。」と答えた生徒が昨年の5月は60.7%であったのに対し、今年の5月は68.7%でした。
また、「先生方の授業は、『発問』や『指示』が分かりやすい。」で「そう思う。」と答えた生徒が、昨年の5月は51.1%であったのに対し、今年の5月は62.8%でした。
いずれの項目においても肯定的な回答が95%以上にのぼり、日頃の教師の取組が十分評価される結果となりました。
反対に課題が見られた項目では「自分は『私語をしないで、集中しよう』が守れている。」で「そう思う。」が昨年度51.9%であったのに対し、今年度は50.7%。また、「自分は『思い切って質問しよう』が守れている。」が 昨年度25.7%であったのに対し、今年度は21.8%でした。
今後は、成果が見られた項目はさらに伸ばしつつ、課題が見られた項目は具体的な数値目標を設定して全教職員でよりよい授業作りに取り組んで行くことを確認しました。
本校の実践や研究の成果を他校や他地域の学校に発信したり、交流を深めたりする中で、研究をさらに発展させ、生徒に還元させていく目的で、他校との授業交流を進んで実施しています。
今回は、オホーツク管内遠軽町立白滝中学校 加藤 敦 校長先生、佐通 愛 研修部長、谷本 有彩 教諭に、第2学年国語、社会の授業を参観いただきました。
その後、本時の授業や両校の研究の推進について協議を深めました。
授業については、終末の場面で生徒を指名した意図や、グループで出された意見を全体に反映させるための工夫について等、議論が交わされました。
また、「主体的・対話的で深い学び」の充実に向けて、「振り返り」の重要性や各教科での時間の確保等、課題となる部分を確認し合いました。
今後も、本目的に沿って、他校との交流を積極的に進めていこうと考えております。授業交流等希望される学校がございましたらご連絡ください。
今回は情報活用能力の育成に向けた具体的な手立てや方策について各教科部会で話し合いました。
「旭川市小中学校情報活用能力体系表」を基に、学習によって習得した概念や考え方を活用した「見方・考え方」を働かせ、知識を交互に関連づけてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成して表現したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりする「深い学び」にどのように迫るのかを協議しました。
今後、それぞれの教科で実践していきます。
校内研修②ワークシートまとめ
2月3日(木) 第9回の校内研修を行いました。
今回は,今年度の研究のまとめということで,まず始めに研修部から本日の研修の進め方と協議の柱について説明がありました。
6月に各教科で設定した「『深い学び』に向けて取り組む学習活動」について,
・設定した育成を図る資質・能力は妥当であったか。
・「深い学び」に向けて取り組む学習活動は効果的であったか。
・重点を図る「ピクトグラム」との関わりは適切であったか。
の3点について,教科部会に分かれ,成果と課題が話し合われました。
教科部会の後,各教科の成果と課題について全体交流が行われました。
一つ目の柱については,学習過程や教材の工夫により,主体的に学習に取り組む態度,課題を意識したり見い出したりする力,情報収集能力や情報活用能力等,教科で設定した育成を図る資質や能力に向上がみられ,妥当性が確かめられました。
二つ目の柱については,教科による深まりの差はあるものの,ワークシートやICTの活用により,自分の考えをもち,それを説明したり交流したりする力等の育成につなげることができた,という報告がありました。
ピクトグラムについては,関わりは適切であったが,継続的な利用や共感的態度の育成等,活用の余地が残されているという課題が挙げられました。
最後に,研修部から次年度に向けての説明があり,3年度計画の3年目として「教科等横断的」な「深い学び合い」を実践することが提案されました。
1月13日(木) 働き方改革研修会を行いました。
まず教頭先生から,平成31年に文部科学省から示された「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」の概要について説明がありました。
これは,限られた時間の中で,教師の専門性を生かしつつ,授業改善や生徒に接する時間を十分確保し,教師が自らの授業を磨くとともにその人間性や創造性を高め,生徒に対して効果的な教育活動を持続的に行うことをできる状況を作り出すことを目指して進められているものです。
公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン【概要】
その後,「業務改善」と「意識改革」の視点で,改善が見込める業務やワークライフバランスで意識していること等について協議を行いました。
全体交流では,規模を縮小したり分担を工夫したりした方がよい業務や,時間のマネジメントで工夫していること等が挙げられ,これまでの取組の成果や課題を共有することができました。
今後は,働き方改革推進チームによる意見集約及び各部署での取組の検討を行い,新年度計画に活かしていくことが確認されました。
11月9日(火) 第8回の校内研修を行いました。
今回は,研究授業を収録した動画を各自あらかじめ視聴し,それについての研究協議を行いました。授業は第3学年社会科「18歳選挙権と私たち」。選挙の問題点を知り,解決策を考えることを課題として展開されました。
まず,研修部から協議のねらいや柱,進め方について説明がありました。
【協議の柱1 主体的・対話的で深い学びについて】
【協議の柱2 ICTの効果的な活用について】
協議はグループに分かれて行われ,ワークシートと付箋を活用しながら,柱に沿って成果と課題について意見が交わされました。
授業は「個々に自分の考えをもつための発問」「グループでその考えを交流し,考えを作り上げる発問」「グループで問題を解決する方法を考えさせる発問」を中心に展開され,「深い学び」につながるという成果が確認されました。また,ピクトグラムも適切に配置されていた,という意見が出ていました。
また,モニターを利用して資料等を提示することで,板書が簡潔にまとめられ,課題を把握したり,見通しをもたせたりすることに関しても成果が見られました。
一方,課題としては選挙への関心を示したアンケートをもとにした振り返りをする時間が十分あれば,さらに深い学びにつなげられたのではないか,という点があげられていました。
ICTの活用に関しては,事前にGoogleFormを利用して生徒からとったアンケートを導入と終末で用いたことで,課題を自分事としてとらえ,学びを深めることにつながったこと,個々の考えやグルーブ学習で得られたアイデアをモニターに映して交流することで,さらに多くの考えにふれさせることができたことが成果としてあげられました。
今年度の本校の研究の成果が現れ,さらなる授業改善に向けて参考になる授業でした。
動画を事前に視聴する形をとったことで,授業会場の制約を受けずに全員で授業を見ることができ,活発な授業研究につながったものと考えます。
学習指導案
校内研修⑧ワークシートまとめ