1月13日(木) 働き方改革研修会を行いました。
まず教頭先生から,平成31年に文部科学省から示された「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」の概要について説明がありました。
これは,限られた時間の中で,教師の専門性を生かしつつ,授業改善や生徒に接する時間を十分確保し,教師が自らの授業を磨くとともにその人間性や創造性を高め,生徒に対して効果的な教育活動を持続的に行うことをできる状況を作り出すことを目指して進められているものです。
公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン【概要】
その後,「業務改善」と「意識改革」の視点で,改善が見込める業務やワークライフバランスで意識していること等について協議を行いました。

全体交流では,規模を縮小したり分担を工夫したりした方がよい業務や,時間のマネジメントで工夫していること等が挙げられ,これまでの取組の成果や課題を共有することができました。
今後は,働き方改革推進チームによる意見集約及び各部署での取組の検討を行い,新年度計画に活かしていくことが確認されました。

11月9日(火) 第8回の校内研修を行いました。
今回は,研究授業を収録した動画を各自あらかじめ視聴し,それについての研究協議を行いました。授業は第3学年社会科「18歳選挙権と私たち」。選挙の問題点を知り,解決策を考えることを課題として展開されました。
まず,研修部から協議のねらいや柱,進め方について説明がありました。
【協議の柱1 主体的・対話的で深い学びについて】
【協議の柱2 ICTの効果的な活用について】

協議はグループに分かれて行われ,ワークシートと付箋を活用しながら,柱に沿って成果と課題について意見が交わされました。


授業は「個々に自分の考えをもつための発問」「グループでその考えを交流し,考えを作り上げる発問」「グループで問題を解決する方法を考えさせる発問」を中心に展開され,「深い学び」につながるという成果が確認されました。また,ピクトグラムも適切に配置されていた,という意見が出ていました。




また,モニターを利用して資料等を提示することで,板書が簡潔にまとめられ,課題を把握したり,見通しをもたせたりすることに関しても成果が見られました。
一方,課題としては選挙への関心を示したアンケートをもとにした振り返りをする時間が十分あれば,さらに深い学びにつなげられたのではないか,という点があげられていました。
ICTの活用に関しては,事前にGoogleFormを利用して生徒からとったアンケートを導入と終末で用いたことで,課題を自分事としてとらえ,学びを深めることにつながったこと,個々の考えやグルーブ学習で得られたアイデアをモニターに映して交流することで,さらに多くの考えにふれさせることができたことが成果としてあげられました。


今年度の本校の研究の成果が現れ,さらなる授業改善に向けて参考になる授業でした。
動画を事前に視聴する形をとったことで,授業会場の制約を受けずに全員で授業を見ることができ,活発な授業研究につながったものと考えます。
学習指導案
校内研修⑧ワークシートまとめ
9月22日(水) 第7回の校内研修を行いました。
まず,研修部からICTを活用した1人1授業実践についてのまとめがありました。教科指導におけるICT活用の利点が確認された後,本校で行われた授業実践が,文科省や道教委で示されている取組とどう結びついているか,また,「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実について説明されました。課題としては,インターネットを利用した調査や,専門家,他校・他地域との交流,シミュレーションアプリを利用した学習課題の試行などがあげられ,今後の見通しについて提案されました。

後半は,実技研修が行われ,jam boardの背景固定の方法や,PDF文書のメモアプリへの貼付と活用の方法について演習しました。

ICTを活用した授業実践が進んできたため,どの先生も,有用性を感じながら,課題意識をもって演習に取り組んでいました。
校内研修⑦.pdf
今年度,各教科で「深い学び」に向けて取り組む学習活動(ピクトグラムとのかかわり)についてまとめました。
「『深い学び』に向けて取り組む学習活動」まとめ.pdf
7月14日(水) 第6回の校内研修を行いました。
まず,ICT実践交流ということで,ICTを活用した1人1授業に係る美術科,国語科からの実践発表が実施されました。
美術科からは,「あったらいいなと思うアプリのアイコンのデザイン」という実践が発表されました。生徒は自分の作品を撮影し,google classroomを通してスプレッドシートに貼り付けます。投稿されたアイコンは,タブレットをイメージしたフレームに貼り付けられ,全員の作品が一覧で見られるように工夫されていました。

実践の成果として
・タブレット風のフレームにより,リアリティ-が生まれ,生徒に興味や関心をもたせることができた。
・自分の作品が他者のものと隣り合うことで,作品を客観的に見比べることができた。
・すべての作品が一つの画面で見られることにより,平等に鑑賞することができた。
・自席での作業が可能なため,鑑賞時に密を避けることができた。
等があげられました。
国語科からは,スピーチの指導に関わって,jambordの付箋機能を用いて発表内容を自由に入れ替えながら構成を考えていくという実践が発表されました。頭括型,双括型,尾括型の3つの構成パターンをjambordの背景とし,生徒は内容の構成要素を書いたメモを自由に貼り付け,移動させたり,線を引いたりしながら組み立てます。
実践の成果として
・手書きより時間をかけずに書いたり消したりできるので,考える時間を増やすことができた。
・簡単に構成を入れ替えることができるので,いろいろなパターンを試すことができ,思考を整理したり,深めたりすることができた。
・考えがすぐ視覚化できるので,国語が苦手な生徒にとっても考えやすい。
等があげられました。
実践発表後は,学習評価の一層の充実を図るために,国立教育政策研究所から発行されている資料等を参考に,主に「主体的に学習に取り組む態度」に係る研修を深めました。

6月10日(木) 第4回の校内研修を行いました。
まず,研究部から5月に実施した「授業アンケート」について,生徒と教師の集約結果を比較しながら,成果と課題が確認されました。
続いて,「『深い学び』に向けて取り組む学習活動」について教科部会ごとに協議されたワークシートのまとめと,子ども理解支援ツール「ほっと」の活用について説明がありました。


次にICT実技研修としてまず,「Google Forms」 の利用について研修を行いました。
アプリの特徴や使用する上での配慮事項についての説明の後,Formを使って作成された質問に答えながら使い方を体験しました。


引き続き,「Google Meet」と「Jambord」について実技研修を行いました。実際に会議に参加したり,共同で書き込みをしたりしながらそれぞれの機能と操作方法について演習が進められました。また,スプリットビュー・スライドオーバー,スキャン等,iPadの便利な基本機能についても説明がありました。
今後実施する「ICTを活用した1人1授業月間」に向けて,ICT活用の幅を広げるヒントを得ることができました。


5月26日(月) 第3回の校内研修を行いました。
全体研修で「『深い学び』のピクトグラムを位置付けた授業改善」について研修部から説明がありました。

その後,教科部会に分かれ,育成を図る5つの資質・能力に係る「深い学び」に向けた具体的な活動と,それがどのような場面で取り入れられるかを,ピクトグラムとのかかわりを明らかにしながら模索しました。付箋を持ち寄って検討したり,実際にタブレットを操作しながらどのようなツールが有効であるか話し合うなどして研修を深める様子が見られました。


4月12日(月) 第1回の校内研修を行いました。
研究テーマ
「新しい時代に求められる資質・能力の育成」
~教科等横断的な「深い学び」を通して~
3年計画の2年目にあたる本年度は
「深い学び合い」(深い学び × ICT)に焦点を当て
育成を図る資質・能力の明確化と教科の往還,「深い学び」ピクトグラムの活用,
ICTを活用した授業実践・交流を推進していきます。

研修後半は,google classroomの使い方の実習を行いました。生徒としてクラスに入りアンケートに答えたり,クラスルームの作り方や,連絡先の追加,フォームの作り方等を実習しました。


【研究主題(本年度 1/3年計画)】
新しい時代に求められる資質・能力の育成
~教科等横断的な「深い学び」を通して~
本研究は、令和2年度(2020年度)から令和4年度(2022年度)までの3か年研究とし、教育目標の達成に向け、年度の重点目標や生徒の実態を踏まえ、研究対象を学習(全教科・全領域)指導とした。具体的な研究内容は、各教科等で習得した概念や考え方を活用した「見方・考え方」を働かせ、知識を交互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成し表したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりする「深い学び」に向けた方策を探究することである。また、新学習指導要領の中で示され、本校の学校経営の重点としてあげている「基礎的・基本的な知識・技能の習得」、「思考力・判断力・表現力等の育成」、「学びに向かう力、人間性等の涵養」といった、新しい時代に求められる資質・能力の3つの柱を、社会や地域、保護者と連携・協働し「チーム緑中」一丸となり育んでいきたい。
【ピクトグラムを位置付けた授業改善】
主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進するため、教職員支援機構主催の次世代型教育推進セミナーで示されたピクトグラム(子どもの姿)を単元の指導計画に盛り込み、系統的な指導を行っている。また、ピクトグラムのプレートを作成し、板書に合わせて提示することで、生徒自身が学びを自覚しながら学習を進めることができるように工夫している。
〇「主体的・対話的で深い学び」の姿(ピクトグラム).pdf
【本校で育成を目指す資質・能力】
本校で育成を目指す資質・能力を「主体性、向上心」「規範意識、自己調整能力」「課題設定能力、課題追求能力」「基本的な知識・技能」「コミュニケーション能力、共感的態度」「情報収集能力、情報活用能力」の6つにまとめ、各学年、各教科等の指導に生かしている。
〇本校で育成を目指す資質・能力.pdf