今回は5月に行った生徒による授業アンケート結果をもとに、昨年度のものと比較しながら成果や課題を話し合いました。
成果が見られた項目では「先生方は授業で、学習の見通しや手順を示している。」で「そう思う。」と答えた生徒が昨年の5月は60.7%であったのに対し、今年の5月は68.7%でした。
また、「先生方の授業は、『発問』や『指示』が分かりやすい。」で「そう思う。」と答えた生徒が、昨年の5月は51.1%であったのに対し、今年の5月は62.8%でした。
いずれの項目においても肯定的な回答が95%以上にのぼり、日頃の教師の取組が十分評価される結果となりました。
反対に課題が見られた項目では「自分は『私語をしないで、集中しよう』が守れている。」で「そう思う。」が昨年度51.9%であったのに対し、今年度は50.7%。また、「自分は『思い切って質問しよう』が守れている。」が 昨年度25.7%であったのに対し、今年度は21.8%でした。
今後は、成果が見られた項目はさらに伸ばしつつ、課題が見られた項目は具体的な数値目標を設定して全教職員でよりよい授業作りに取り組んで行くことを確認しました。



本校の実践や研究の成果を他校や他地域の学校に発信したり、交流を深めたりする中で、研究をさらに発展させ、生徒に還元させていく目的で、他校との授業交流を進んで実施しています。
今回は、オホーツク管内遠軽町立白滝中学校 加藤 敦 校長先生、佐通 愛 研修部長、谷本 有彩 教諭に、第2学年国語、社会の授業を参観いただきました。

その後、本時の授業や両校の研究の推進について協議を深めました。
授業については、終末の場面で生徒を指名した意図や、グループで出された意見を全体に反映させるための工夫について等、議論が交わされました。
また、「主体的・対話的で深い学び」の充実に向けて、「振り返り」の重要性や各教科での時間の確保等、課題となる部分を確認し合いました。
今後も、本目的に沿って、他校との交流を積極的に進めていこうと考えております。授業交流等希望される学校がございましたらご連絡ください。
今回は情報活用能力の育成に向けた具体的な手立てや方策について各教科部会で話し合いました。
「旭川市小中学校情報活用能力体系表」を基に、学習によって習得した概念や考え方を活用した「見方・考え方」を働かせ、知識を交互に関連づけてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成して表現したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりする「深い学び」にどのように迫るのかを協議しました。
今後、それぞれの教科で実践していきます。





校内研修②ワークシートまとめ
2月3日(木) 第9回の校内研修を行いました。
今回は,今年度の研究のまとめということで,まず始めに研修部から本日の研修の進め方と協議の柱について説明がありました。

6月に各教科で設定した「『深い学び』に向けて取り組む学習活動」について,
・設定した育成を図る資質・能力は妥当であったか。
・「深い学び」に向けて取り組む学習活動は効果的であったか。
・重点を図る「ピクトグラム」との関わりは適切であったか。
の3点について,教科部会に分かれ,成果と課題が話し合われました。


教科部会の後,各教科の成果と課題について全体交流が行われました。
一つ目の柱については,学習過程や教材の工夫により,主体的に学習に取り組む態度,課題を意識したり見い出したりする力,情報収集能力や情報活用能力等,教科で設定した育成を図る資質や能力に向上がみられ,妥当性が確かめられました。
二つ目の柱については,教科による深まりの差はあるものの,ワークシートやICTの活用により,自分の考えをもち,それを説明したり交流したりする力等の育成につなげることができた,という報告がありました。
ピクトグラムについては,関わりは適切であったが,継続的な利用や共感的態度の育成等,活用の余地が残されているという課題が挙げられました。


最後に,研修部から次年度に向けての説明があり,3年度計画の3年目として「教科等横断的」な「深い学び合い」を実践することが提案されました。
1月13日(木) 働き方改革研修会を行いました。
まず教頭先生から,平成31年に文部科学省から示された「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」の概要について説明がありました。
これは,限られた時間の中で,教師の専門性を生かしつつ,授業改善や生徒に接する時間を十分確保し,教師が自らの授業を磨くとともにその人間性や創造性を高め,生徒に対して効果的な教育活動を持続的に行うことをできる状況を作り出すことを目指して進められているものです。
公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン【概要】
その後,「業務改善」と「意識改革」の視点で,改善が見込める業務やワークライフバランスで意識していること等について協議を行いました。

全体交流では,規模を縮小したり分担を工夫したりした方がよい業務や,時間のマネジメントで工夫していること等が挙げられ,これまでの取組の成果や課題を共有することができました。
今後は,働き方改革推進チームによる意見集約及び各部署での取組の検討を行い,新年度計画に活かしていくことが確認されました。

11月9日(火) 第8回の校内研修を行いました。
今回は,研究授業を収録した動画を各自あらかじめ視聴し,それについての研究協議を行いました。授業は第3学年社会科「18歳選挙権と私たち」。選挙の問題点を知り,解決策を考えることを課題として展開されました。
まず,研修部から協議のねらいや柱,進め方について説明がありました。
【協議の柱1 主体的・対話的で深い学びについて】
【協議の柱2 ICTの効果的な活用について】

協議はグループに分かれて行われ,ワークシートと付箋を活用しながら,柱に沿って成果と課題について意見が交わされました。


授業は「個々に自分の考えをもつための発問」「グループでその考えを交流し,考えを作り上げる発問」「グループで問題を解決する方法を考えさせる発問」を中心に展開され,「深い学び」につながるという成果が確認されました。また,ピクトグラムも適切に配置されていた,という意見が出ていました。




また,モニターを利用して資料等を提示することで,板書が簡潔にまとめられ,課題を把握したり,見通しをもたせたりすることに関しても成果が見られました。
一方,課題としては選挙への関心を示したアンケートをもとにした振り返りをする時間が十分あれば,さらに深い学びにつなげられたのではないか,という点があげられていました。
ICTの活用に関しては,事前にGoogleFormを利用して生徒からとったアンケートを導入と終末で用いたことで,課題を自分事としてとらえ,学びを深めることにつながったこと,個々の考えやグルーブ学習で得られたアイデアをモニターに映して交流することで,さらに多くの考えにふれさせることができたことが成果としてあげられました。


今年度の本校の研究の成果が現れ,さらなる授業改善に向けて参考になる授業でした。
動画を事前に視聴する形をとったことで,授業会場の制約を受けずに全員で授業を見ることができ,活発な授業研究につながったものと考えます。
学習指導案
校内研修⑧ワークシートまとめ
9月22日(水) 第7回の校内研修を行いました。
まず,研修部からICTを活用した1人1授業実践についてのまとめがありました。教科指導におけるICT活用の利点が確認された後,本校で行われた授業実践が,文科省や道教委で示されている取組とどう結びついているか,また,「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実について説明されました。課題としては,インターネットを利用した調査や,専門家,他校・他地域との交流,シミュレーションアプリを利用した学習課題の試行などがあげられ,今後の見通しについて提案されました。

後半は,実技研修が行われ,jam boardの背景固定の方法や,PDF文書のメモアプリへの貼付と活用の方法について演習しました。

ICTを活用した授業実践が進んできたため,どの先生も,有用性を感じながら,課題意識をもって演習に取り組んでいました。
校内研修⑦.pdf
今年度,各教科で「深い学び」に向けて取り組む学習活動(ピクトグラムとのかかわり)についてまとめました。
「『深い学び』に向けて取り組む学習活動」まとめ.pdf
7月14日(水) 第6回の校内研修を行いました。
まず,ICT実践交流ということで,ICTを活用した1人1授業に係る美術科,国語科からの実践発表が実施されました。
美術科からは,「あったらいいなと思うアプリのアイコンのデザイン」という実践が発表されました。生徒は自分の作品を撮影し,google classroomを通してスプレッドシートに貼り付けます。投稿されたアイコンは,タブレットをイメージしたフレームに貼り付けられ,全員の作品が一覧で見られるように工夫されていました。

実践の成果として
・タブレット風のフレームにより,リアリティ-が生まれ,生徒に興味や関心をもたせることができた。
・自分の作品が他者のものと隣り合うことで,作品を客観的に見比べることができた。
・すべての作品が一つの画面で見られることにより,平等に鑑賞することができた。
・自席での作業が可能なため,鑑賞時に密を避けることができた。
等があげられました。
国語科からは,スピーチの指導に関わって,jambordの付箋機能を用いて発表内容を自由に入れ替えながら構成を考えていくという実践が発表されました。頭括型,双括型,尾括型の3つの構成パターンをjambordの背景とし,生徒は内容の構成要素を書いたメモを自由に貼り付け,移動させたり,線を引いたりしながら組み立てます。
実践の成果として
・手書きより時間をかけずに書いたり消したりできるので,考える時間を増やすことができた。
・簡単に構成を入れ替えることができるので,いろいろなパターンを試すことができ,思考を整理したり,深めたりすることができた。
・考えがすぐ視覚化できるので,国語が苦手な生徒にとっても考えやすい。
等があげられました。
実践発表後は,学習評価の一層の充実を図るために,国立教育政策研究所から発行されている資料等を参考に,主に「主体的に学習に取り組む態度」に係る研修を深めました。

6月10日(木) 第4回の校内研修を行いました。
まず,研究部から5月に実施した「授業アンケート」について,生徒と教師の集約結果を比較しながら,成果と課題が確認されました。
続いて,「『深い学び』に向けて取り組む学習活動」について教科部会ごとに協議されたワークシートのまとめと,子ども理解支援ツール「ほっと」の活用について説明がありました。


次にICT実技研修としてまず,「Google Forms」 の利用について研修を行いました。
アプリの特徴や使用する上での配慮事項についての説明の後,Formを使って作成された質問に答えながら使い方を体験しました。


引き続き,「Google Meet」と「Jambord」について実技研修を行いました。実際に会議に参加したり,共同で書き込みをしたりしながらそれぞれの機能と操作方法について演習が進められました。また,スプリットビュー・スライドオーバー,スキャン等,iPadの便利な基本機能についても説明がありました。
今後実施する「ICTを活用した1人1授業月間」に向けて,ICT活用の幅を広げるヒントを得ることができました。

